西圓寺の青蓮
西圓寺の青蓮は、白花重弁のシナバスで、盧山白(ろざんはく)という、ハスの中で特に花の美しい品種です。
この青蓮には、次のような寺伝があります。
泉州堺(大阪)の玉蓮寺の澄円上人は唐に留学した際、廬山から古いハスの種子を持ち帰り、芸州宮島(広島)、光明院の学信上人に贈りました。
その後、芸州(広島)一円の布教にあたった西円寺十世・法洲(ほうじゅう)和尚は、光明院に詣で、その種子4粒を贈られました。
学信上人の「名師に(種子)を贈るべし」の遺言によるものです。
文政5年(1822)種子を持ち帰った法洲和尚は、さっそく隠居所の庵にこの種をまいたと伝えられています。










優美で清楚で品のある「西圓寺の青蓮」は、まさに今が旬の季節の花です。
青海島育ちのマッサン