世界遺産の資産・萩反射炉説明
萩反射炉
椿東前小畑に現存している萩反射炉は、西洋式の鉄製大砲鋳造を目指した萩藩が安政3年(1856)に建設した反射炉の遺跡です。
鎖国状態にあった江戸時代にあって、大陸に近い西南雄藩は、アヘン戦争での清国(中国)の敗戦やペリーの黒船来航により危機感をもち、海防の強化に取り組みます。各藩は、わずかな蘭書の知識などを頼りに自力で、射程距離の長い鉄製大砲や大型の軍艦を建造しようと試行錯誤します。
当時は鉄製大砲を建造するには、衝撃に弱い硬い鉄を粘り気のある軟らかい鉄に溶解する必要があり、その装置として反射炉を用いていました。
萩反射炉の説明
萩反射炉の構造と特徴説明
反射炉は、炉と煙突に大きく分けられる。燃焼室で焚いた燃料の炎と熱を浅いドーム形の天井に反射させて、溶解室に置いた原料鉄に熱を集中させて溶解させる。
高い煙突を利用して大量の空気を送り込み、炉内の温度を千数百度にして、鉄に含まれる炭素の量を減らし、鉄製大砲に必要な軟らかくて粘りのある鉄に変える。
反射炉前側の下部
反射炉の後側と下部
萩反射炉公園から、萩の産業遺産群の一つ「恵美須ヶ鼻造船所跡」方面を望みました。
明日は、山口県萩市「世界遺産登録!恵美須ヶ鼻造船所跡」その1を、ご案内致します。
青海島育ちのマッサン
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