萩城下町の所在地

萩城下町は、幕末に日本が産業化を目指した当時の地域社会における政治・行政・経済を表す資産で、資産の範囲は3地区です。

1.萩城跡(萩城跡の中堀の内側)は、
西南雄藩の一つである萩藩の政治・行政の中心であり、産業化や西洋技術の導入についての藩の政策形成の場でした。
萩城は萩藩を治めた毛利氏の居城であり、13代藩主敬親は、萩反射炉や恵美須ヶ鼻造船所の建設を決定するなど、近代産業化のきっかけを作りました。明治7年(1874)に天守閣は解体されましたが、現在まで石垣と内堀は良好な状態で残っており、幕末の産業化開始時点における西南雄藩の政治的拠点の姿を今に伝える遺跡といえます。

2.旧上級武家地(堀内伝建地区および萩城外堀)は、
城跡とともに萩藩の政治・行政の中心地で、産業化等についての政策形成の場でした。

3.旧町人地(萩城城下町の大部分)は、
城下町やその周辺で営まれていた商業活動や小規模工業を基盤とした当時の伝統的経済の姿を示しています。
当時の城下町に高度な匠の技があったからこそ、日本の産業化が急速に進んだと考えられており、旧上級武家地や旧町人地には江戸時代の町割り、上級武家や幕末・維新の志士等の屋敷・石垣などが良好な状態で残っています。

このように萩城下町は、産業化に取り組んだ地域社会を最もよく示している遺跡であるとの価値が専門家から評価されています。
今回の情報は、「明治日本の産業革命遺産・萩の産業革命遺産パンフレット」と萩市HP「萩エリア〜萩市の資産 萩城下町」より引用させていただきました。
青海島育ちのマッサン
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