「常陸丸遭難兵士の墓とロシア兵士の墓」の位置
青海島・通地区東側の「大越の浜」にあります。
[ここに地図が表示されます]
自然豊かな大越の浜


この大越の浜には、日露戦争・常陸丸遭難兵士の墓とロシア兵士の墓が、仲良く並んでいます。

日露戦役常陸丸遭難者之墓
明治37年(1904)2月に日露戦争が起こり開戦後の6月16日、千人を超える兵士を満載した輸送船「常陸丸」は、対馬海峡でロシア艦艇の砲撃をうけて沈没し、ほとんどの兵士が船と運命を共にした。
その兵士らの遺体が、遠く通浦大越の浜に漂流したので、浦人は遺体をこの浜に丁重に葬った。

日露戦役露艦戦士之墓
(現在の墓は昭和43年(1968)通地区の有志で建立)
明治38年5月27日、対馬海峡通過のロシア・パルチック艦隊を、東郷長官率いる日本連合艦隊が迎え撃った。意表を突いた日本艦隊の作戦でロシア艦隊は壊滅し、日本の大勝利となった。
海戦の砲声は、遠く大津郡(現 長門市)までも届いた。
この時も、戦死したロシア兵士の遺体が大越の浜にあがったので、浦人は敵兵の遺体も、常陸丸の日本兵と同様、ねんごろに葬り供養を続けています。

通公民館に、日露戦争・常陸丸遭難兵士とロシア兵士の慰霊祭に関する資料がありましたので、ご紹介致します。
昭和58年(1983)6月15日の日露兵士合同慰霊祭
通地区老人クラブの主催で、敵味方の恩讐を越え、亡くなった方々への供養と、二度と悲惨な戦争が起こらないよう平和の祈りを込めて、向岸寺の綿野得定住職の読経により、しめやかに行われました。


昭和60年(1980)6月の「日本海海戦80周年・合同慰霊祭」新聞記事
読売新聞

朝日新聞

昭和61年(1981)6月の長門時事新聞社

安倍総理とプーチン大統領が一緒に、青海島・通地区・大越の浜に建立されている「歴史的な常陸丸遭難兵士の墓とロシア兵士の墓」に、お参りをしていただければと思います。
青海島育ちのマッサン
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プーチン大統領の訪日が長門市ですので、ぜひ、青海島・通地区・大越の浜にある「日露戦争・常陸丸遭難兵士の墓とロシア兵士の墓」を訪問していただければと強く思います。