青海島の東側に位置する通地区は、現在約570世帯・1230名が在住され、その多くの方が定置網・はえ縄・一本釣り等の漁業に携わっておられます。
延宝元年(1673)鯨組が長州藩に取り立てられ、明治41年(1908)まで235年間にわたり、網捕り捕鯨が続いたことから、古式捕鯨の里として知られています。
この通では譛誉上人が、元禄5年(1692)清月庵に「鯨墓」を建立と同時に、「鯨位牌」「鯨鯢過去帳」を作成し、鯨の回向を始めたと言われています。
当時の鯨組の人々の鯨に対する想いは格別で、春の漁を終えた頃、鯨の供養のため五日間羽織袴でお参りしたそうです。この鯨回向は、現在も向岸寺で毎年4月に行われています。

浄土宗・向岸寺

向岸寺と鯨墓

金子みすゞと向岸寺
みすゞさんの父庄之助は、向岸寺の檀家の出身で、みすゞさんが子供のころ通の実家によく遊びに来ていたそうです。

青海島育ちのマッサン
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