通地区まちづくり協議会は、島根県隠岐郡海士町の山内道雄前町長をお招きして、まちづくり講演会を開催されました。
会場の通漁村センター


受付

通地区まちづくり協議会の新谷勇会長が「通地区は人口が減少、高齢化が進んでおり、住民が暮らしていくにはどうすればいいか、今回の講演を参考にして、まちづくりに取り組みたい」と挨拶されました。

山田事務局長から、講師の山内道雄前町長の紹介
平成7年から14年まで2期7年にわたって海士町議会議員を務め、平成14年から30年まで4期16年にわたって海士町長を務められました。
大胆な行政改革と産業創出策を行われた結果、海士町は「地方創生のトップランナー」と言われるような町となりました。
現在は、第三セクター「株式会社ふるさと海士」の社長で、地域の活性化に貢献されています。


講演が始まりました。
演題は、「ないものはない〜離島からの挑戦」

生き残りを懸けた「自立促進プラン」の始まり
まずは「住民総合サービス株式会社」からお話が始まりました。
これは、山内前町長が役場職員の意識改革を始めるために掲げた役場の新しい立ち位置です。「自立・挑戦・交流〜人と自然が輝き続ける島に」を経営方針として職務に取り組み、毎週木曜日には「経営会議」も行いました。
さらに、評価制度を導入し、熱意と誠意のある職員がますますやる気を持って働ける環境をつくったり、2005年からは未来への投資として町長を含む役員の給与40-50%カットを行ったりしました。
「トップ自ら身を切らない改革は住民に支持されない。トップが自ら変われば地域は変わる」と、山内前町長は強調されました。このように始まった改革によって、役場の本気度が少しずつ地域へ伝わり、やがて住民の意識まで変わり始めました。
これが、危機脱出を図るのに不可欠である危機意識が、海士町のみんなで共有され、「島を自分たちで守り、自分たちで未来を築く」という自治の意識が芽生えました。

その後
☆地域独自の商品を開発し、市場を開拓する
☆「モノ」から「ヒト」を育てていくフェーズへ進展
☆「勝ち組」の若者が海士町へ移住する
☆地方創生に立ち向かう流儀
などの有意義なお話がありました。
講演会が終り、新谷会長から、山内道雄先生に対して、感謝の言葉を述べられました。


地方創生やまちづくりなど、地方を元気にする取り組みが注目を集める中、これまでの取り組み実績を踏まえ「パワフルで活気に溢れた」山内前町長のお話をお伺いして、しっかりと地域の未来を見つめ、根本から改革をしていくことの大切さを感じると同時に、前町長の厳しくも温かいお人柄と海士町で培われた人望の厚さも改革成功のベースになっているように思われました。
青海島育ちのマッサン
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