王子山公園
仙崎祇園町にある八坂神社(旧称・祇園社)のはじまりは、王子山といわれています。
神社に伝わる記録では、遣唐使の吉備真備が中国からの帰途、王子山に素盞嗚尊(すさのおのみこと)をまつり、祇園社としたとされています。
当時の青海島は、本土と陸続きであったともいわれています。
青海大橋が完成するまでは、仙崎との間に渡し船が行き来し、仙崎出身の俳人・白潟思月(しげつ)は、昭和の初め「春風や尼を乗せたる渡し舟」と詠んでおり、当時の情景が目に浮かぶようです。
童謡詩人・金子みすゞが、ふるさと仙崎の風景を綴った「仙崎八景」のうちのひとつに「王子山」があり、 「わたしの町はそのなかに、龍宮みたいに浮かんでる」と詠まれています。
公園内には詩碑があり、みすゞが生まれた4月には、桜の花見でにぎわいます。
青海島育ちのマッサン